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2008年09月15日

APIってご存知ですか?

SAEの話をしたからには次なる用語説明は
どうしても覚えてほしいのがAPI規格です

SAEとAPIって大切なんです
なぜこの二つがセット物で大切かっていうと・・・

SAEとAPIは
オイルを評価するための両輪としての基準なのです

そして規格というのは突然ふっとわいたように出てくるのではなく
時代とともに其の時代の最適な規格が出来上がってきます
自動車の歴史ともかかわりながら
徐々に変わってきています。
これからだってまだまだ変わっていきます

大切なこと
オイルの判断基準は粘り(粘度)と潤滑性能(摩擦係数μ)なのです
つまり粘りをSAEで表しているので
もうひとつオイルに必要な判断基準は潤滑性能ですから
それがAPIとなるわけですね

ですからSAEとAPI
是ひセットで覚えてください

更に、この規格は米国の基準です。
いやいやながら初期のころは欧州も米国に従っていましたが
今は違います。正直言いますが厳しさの点では欧州が勝ちます
昨今の地球温暖化の世界会議を見ていても判ると思います

ACEAやILSACだって大切だよ
と思う方大勢いると思いますが
SAEとAPIこの二つが最初に
アメリカにてスタートしたもので
粘りと性能を表す必要な規格でした

遅れてヨーロッパが独自の規格を作ろうということで
ヨーロッパでは最初にCCMC規格をスタートさせて
正式にEUになってからはACEAという規格になりました
ILSACは1990年、日米の自動車業界に正式に採用されたものです
まだまだILSAC歴史は浅いです

ですからアメリカで最初にスタートしたSAEとAPIは最もポピュラーで
古くから広く多く使われています

この二つを最初にきちんと覚えておけば
ACEAやILSACも自然と覚えていくと思います
またACEAやILSACのことは後ほど説明していく予定です

今回は一番基本のSAEとAPI
SAEと並んで大切な基本型APIもぜひ覚えましょうね

オイルの性能を判断する基準
それがSAEとAPI
オイルを扱う人間、販売するためにはお客様にオイルの説明しなければ
いけない時沢山あります
この二つをちょっと詳しく知っているとそれだけでも話も広がりますし
オイルの性能を言えるのでとてもいい気分になると思いますよ

オイルの規格について・・・実は長い長い歴史があるのです
普通はオイルの規格はISOという規格を使ってもいいかと思いますが・・・

ISO規格とは国際標準化機構のことです
International Organization for Standardization
工業製品の国際規格で、JISの世界版という感じですね
でもこの略なら IOSじゃないの?って思うでしょ
それはギリシャ語で平等とか均等とかの意味で「ISOS」という言葉が
起源となったようです
なぜギリシャか・・・それはあまりここでは関係ないけれど一応・・・

International Organization for Standardization(国際標準化機構)
略語で表そうっていうことですが、言語によって違いますよね
いろいろな国が手を上げたらしいですが、その中でギリシャ語が選ばれたと
いうことです。オリンピックも発祥地はギリシャだし、発祥となるものは
ギリシャが多いのかな

この話は余談でしたがおもしろそうな話って
案外覚えるきっかけともなりますね・・・・・

なんとISO規格は1947年からオイル全般を評価していました
・・・がISOはあくまでも工業標準の策定が目的の国際機関でその中には
自動車用内燃機関のオイルの判断基準はありませんでした

ISO規格はあくまでもオイルの粘りだけの規格であって
マシン油、油圧作動油・・・などはISO規格です
しかし、エンジンオイルに関してはAPI規格のSAが規格された年が1930年頃、
車の誕生が1921年(正式にはもっと前1918年頃から走り初めていたと言われるが)
現在で車歴史は100年ですね(えっ? まだそんなものなの?と言う方もいるかも
すごい進化の仕方ですからね)

API規格というのは、American Petroleum Institute 
アメリカ石油協会のことを言います
モーターオイルの規格を定める機関としては世界最高機関です
世界的にもAPI規格が広く知られているのです

車のオイルだって油だから
油の規格をするのはISO規格でもいいのかと思いますが
車の内燃機関のエンジンオイルは
単なる粘りだけを規格するISO規格ではどうしてもだめなのです

エンジンオイルには粘りの他にオイルの品質(潤滑性能)も
判断されなくてはなりません
つまり性能の変化の基準も判断するのです
その判断の基準が・・・

ガソリン用オイル(S)の場合はSの次にアルファベットをつけて
そのアルファベットが進むに連れて性能がより進化されているのです

SAからはじまり、今ではSMまでありますね
(表し方ですが、ガソリンオイルの時はS、ディーゼルの時はCですね)

SLができたのが2001年
SMができたのが2004年
規格が出来てから市場に浸透するまでの誤差が1年、
一般的な考え方ですが…

SMはSLより高い省燃費性能をオイルに要求しています
ということは、SMはSLの時よりオイルの省燃費性能基準が厳しくなったわけです
簡単に言うと、性能の悪化の下限(基準)が引かれたと言うこと
もっと簡単に言うと、一番悪い性能のSM規格の下限を決めたと言うことでしょうか・・・

もう2008年だからそろそろ次のAPIオイル規格「SN」が出てきても
いいとは思いますが、もうSNは実際に準備はされているのですが
なかなか製造のために必要な原料(特にGrV以上の合成油原料)や
添加剤がなかなか煮詰らないのが現状ではないでしょうか…
今までは少量しか使われていなかった高級原料が(化学合成油が基本となりますから・・・)
足らなくなるのが現状です。

なかなか「SN」規格ができても市場にまわってくるのは
さらに先になるかと思われます

ところで余談ですが
妻が言った、またまた初心者的疑問・・・

SAからSMまであるっていうけど
SIとかSKはないじゃない・・・?

なんて言っていましたが
なぜでしょう?
あまり深くは考えたことありませんが
SIは、S1( I と数字の1 )と間違いやすいから
そして、SKがないのはSKという大きな石油会社が他の国(韓国)に
あるのでそこと同じ名前になってしまうから文字を飛ばされました。

まあ今回はオイル規格の歴史を学びながらの説明でしたが
API規格の説明となるとどうしても
歴史的背景が大切だと私は思っています

進化前の規格をちょっと勉強すると元の体制などが理解できて
よりわかりやすいのです
粘りだけを見てはいけません
オイルは原料・添加剤などで大きくかわってくるのです
必ず性能も見なくてはなりません

だから工業用潤滑油で使われているISO規格をなぜ使わないのかとか
そういうこともわかっておいた方がいいです

エンジンオイルは奥が深いです
オイル(潤滑油)は単純ではありません
私も、頭の中身は
オイルの大きな柱から
枝葉がたくさん網の目のようにでていて
(自称オイルマトリックス)
その大きな柱と網の目がガチッと合体したのが
30歳前後だったと思います
それは早いって思うでしょうか?
でもそれは車のオイルの前に特殊潤滑剤を
(グリース・液体グリース・非拡散グリース・
電気接点グリース・含浸軸受油(合成油)等々…)
約8年間徹底的に研究開発をし続けたからです。
工業用潤滑油のISO規格も徹底して勉強と実践をしてきたわけです

いきなり車のオイルの世界だけをやっていたら
ここまではなかなかオイルのマトリックスははれなかったと思います
それほどオイルは難しくて奥が深い…だから楽しいんです

油の選択で結果がここまで変って来るとおもしろくなってきます

私は若いころから物理(核物理)が好きでしたから、
このオイルの世界に入ってきてもおもしろさは変わりませんでした

こんな私の説明ですが、初心者の皆様にも理解していただける位に
説明できたらと思っております

次回は、欧州規格はCCMCからACEAへ
次次回は、日本関連規格のILSACとJASO
次次次回は、オイルの中身…基油の種類と諸性能
・・・
・・・
しばらくず〜〜っとこんな感じで行きます・・・
これからもどうぞよろしく応援お願いします<(_ _)>



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posted by オサト at 10:13| Comment(0) | 用語辞書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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